Jessupを終えて・・・


先日Jessup国内大会を終えて、私の模擬裁判プレイヤー生活もとりあえずは一段落・・・ということで。
まぁ今後プレイヤーとして出る可能性は低いでしょうね。
来年はどうも運営側に回ってるみたいなので。


さて・・・今回の大会、思うところはいろいろとあります。
多分全部綴ってたらキリがないんだろーなぁ。
とりあえず、思いつくままにテケトーに綴ります。



とにかくいろんなことを考えさせられた3ヶ月間でした。
いろんな面で成長はあったのかもしれない。
・・・と同時に自分の未熟さもまた思い知りました。


今回のJessupはある意味自分との闘いって面はあったかもしれないです。
もともと精神面はめちゃめちゃ弱かったんですけど、それがモロに出てきた感じで・・・。
校内予選まではさまざまな要因が重なって精神的にボロボロになってました。
そんな感じで当然結果も出るはずもなく・・・。
正直、メンバーにはなれたものの、Jessupプレイヤーとして本当にやっていけるのかどうかすら自信がありませんでした。


それからは周りの人々のおかげでなんとか立ち直りましたが・・・。
その後のメモリアル作成〜弁論練習は個人的には「リハビリ」って感覚でやってました。
西井カップまでにガタガタに落ちた模擬裁判プレイヤーとしての諸々の感覚を取り戻すのに必死で・・・。


・・・う〜ん。このまま回想しても長くなりそうだな。。
とりあえずがんばったこと、得られたことから。


自分の中でいろいろな役割を切り替えながらこなしてみることで、いろんな視点が得られるようになったってのは今回一番勉強になったことです。
Asiaでカウンセラーやった経験も活きてきているわけですけど・・・。
被告のカウンターパートの立場になってみる、自分の論点ではない後半論点を理解して議論についていってみる・・・などなど。
全論点についてある程度議論できるようにしておくようにするのは非常に難しく、能力不足も手伝って結局初志貫徹とまではいきませんでしたけど、まぁある程度何のことを話しているのか程度はわかるまでにはなりました。


それから、個人的にかなり意識したのは反論。
夏の大会で、自分の作った拙い反論のせいで京大の優勝を逃してしまったという後悔が強かったので・・・。
再反論を許さない反論。。これはなかなか難しい。
「こういったら相手はこう再反論して逃げてくるだろうな・・・」というところを予想して、あらかじめそこにも証拠でフタをしておく・・・というのは、理想論として理解はできてもなかなかできないものです。
とにかく使える証拠(今回は特に判例)を読み込んで、論理操作を鍛えて・・・
後は、相手の論の中で何を崩せば効果的なのかを意識しました。


実際に反論を喋るとき意識したのはハッキリした抑揚。
相手の論の何が妥当ではなく、こちらの論がどの点で妥当なのか・・・。
「違い」をハッキリさせる(「○○ではなく××が大事」とか)ことに集中しました。
そこに証拠をきっちりつける・・・。
短い時間の中でできるだけ多くの情報量を正確に裁判官に伝える努力をしてみました。


・・・結果的にどういう評価を頂けたのは講評でも見ないとわかりませんが。
とりあえず夏よりかはマシな反論ができたのではないかなぁと。
相変わらずツメが甘いとこは多々ありましたけど(苦笑)



反省点もたくさんあります。


まずはやっぱりモチベーション操作。
気持ちにムラがありすぎるし、常にがんばり続けることができないのは反省点の1つです。
ともすればいい加減になってしまう。
特に今年は1回生メンバー3人のがんばりには目を見張るものがあり、それに比べて何をやっているんだろう・・・と自分が情けなくなることが多々ありました。
もっと論で詰めるべきところはあったはずだし、証拠も基礎知識も集められたはず。
でもその「後一歩」をできなかったのは大いなる反省点です。
これは模擬裁判だけの話ではないんだけど。
いつも限界ぎりぎりまではがんばれない自分がいる。
常に中途半端なところで手を打ってしまう・・・。
ある意味それが実力なのかもしれないけど。
でもこれじゃぁ殻は破れないままだなぁ。。


後は夏もそうだったけど、やっぱり独りよがりになってた気がします。
特にメモリアル。
もっといろんな人の意見を聞くべきだった。
後半とも相談してバランスをしっかりとるべきだった。
・・・そうしなかったから、バランスは悪いし、本当に独りよがりなメモリアルができあがった。
そして結果は1位と大差をつけられた2位。


夏の大会、1人で書き上げたメモリアルが結局2位だった。
理由はわかってたはずなのに。
「自分が良いと思うメモリアル」ではなく、「評価してもらえるメモリアル」でないと結果はでない。
(まぁもちろん、夏も今回も「自分の良いと思うメモリアル」にすら到達できなかったけど)
準備過程で、ほとんど上回生に見せることがなかったのは大きな反省点。
頭でわかっていても、どうしようもなかった。とにかく猛省。




・・・自分なりに努力して成果がでたこと、反省点、他にもいろいろあるけど、あとは胸にしまっておきます。
もう少しいろいろゆっくり整理して、しっかり後輩に伝えていかなければ。



結果については大満足とは言えません。
最優秀弁論者賞もらったのは素直にうれしかった。
これまで打ち込んできたもので、何か形に残るものをもらえたから。
でも、メモリアル2位はすごく悔しかった。
今までずっと書面には相当こだわってやってたから。
「良いメモリアルってなんだ?」という問いにはまだ答えがでない。
裁判官の講評とか、他校のメモリアルとか、いろいろ見て検討しなければ。


他のメンバーがみんな5位以内にいたのもうれしかった。
特に、めちゃめちゃがんばってた1回生2人が成果出せてたのは良かったと思うし、自分が去年できなかったことを成し遂げている姿に少しうらやましくも思った。
もちろん、同回のメンバーの結果にも賞賛を送りたい。
個人的には彼はもっと評価されても良かったと思うのだけれど。
並々ならぬ実力を良く知ってるから。


そして総合順位。
去年冬から、自分の関わった3つの大会は全部同じ結末。


「非常に惜しかった。」


・・・でも負けは負けだ。


運もあるのかもしれない。決勝の選択権はコイントスだし。
でも、やっぱりそれだけじゃないような気もする。
何が勝敗を分けたのか・・・また今度冷静に分析して、伝えていこうと思う。


決勝で弁論した被告の2人は本当に健闘してたと思う。
だからそれについてはどうこう言う気はない。
自分が弁論してたら勝てた・・・なんておこがましいことも言う気はない。
(どうなってたかなんてそのときになってみないとわからないのだから)
それに、多分間違いなく一番悔しい思いをしているのは彼らなんだから。


私が思うことは1つだけ。
「もう一度弁論したかった。」
結果の価値判断ではないなぁ、単なる純粋な気持ち。
準決勝で今までで一番気持ちよく弁論ができて・・・
できればあの決勝の大ホールで、もう一度、自分で練りに練った論を、かき集めた証拠を、裁判官に伝えたかった。
たくさんの重い反論を相手にぶつけてやりたかった。



・・・でもまぁもういいか。
今更いっても仕方がない。
今は本当になんか空虚な気持ち。
若干不完全燃焼。
だから、エネルギーの持っていきようがなくて少しくすぶってるかも。



大学入って2年間、模擬裁判にほとんどの時間を費やしてきて、失ったもの、得られたもの、非常に多かったと思う。
これからはそれをまたどのように活かしていくかを考えなきゃならない。
そして、拙いながらも自分が得た経験を次の世代に伝えていかなければならない。
そういう意味ではここで立ち止まっていてはいけないなぁ。



思っていることはそのまま綴ったから、もしかしたら関係者の方がみたら不快に思うようなこともあるかもしれません。
文章の拙さ故の誤解を招く可能性もあります。
なんかあったら遠慮せず言ってくださいね。


とりあえず、長かったJessupも終わりました。
しばらくは普通の大学生に戻ります。たぶん。
やりたいことはいくらでもあるし。
試験勉強もしなきゃだし。
がんばろー。